どうもこんにちは。お散歩する主夫です。
山形に数日滞在した。上野から新幹線で約2時間半。
遠いようで、意外にあっという間に着く距離だ。
そんな山形(主に山形駅周辺)で発見した魅力的なスポットを厳選して紹介していこうと思う。 観光地を網羅しようとか、有名スポットをコンプリートしようとか、今回の旅にそういう気持ちは最初からない。 ただ、歩いて、食べて、飲んで、気になったところに入ってみる。そういう散歩だ。
特に旅程も決めずにダラダラと数日間を過ごしたが、いいリフレッシュになった。 旅の中で自分と向き合う時間を作るのはなんて贅沢だろう。
山形は「余白を楽しむ」のにちょうどいい街だと思った。 派手さはない。でも、歩くほどに発見がある。この記事はそういう記録だ。
霞城公園|広すぎる城跡で、ただ歩く

霞城公園は山形市街地のほぼ中央に位置し、約35.9haという広大な面積を持つ都市公園だ。
霞城公園はもともと山形城の跡地で、城跡は現在も発掘調査が続いており、一部立ち入り制限のあるエリアもある。
正直に言う。
城跡というから「お城」を想像していたが、天守閣は残っていない。
でも、それがいい。 堅牢な門しかないからこそ、想像で城のイメージを膨らませることができる。
開けた土地に城があることを想像するとなんだかワクワクした。
広々とした堀や緑は心地よく、整備された石垣から歴史を感じた。
地元の人がランニングしていたり、ベンチで休んでいたり。
観光地というよりは、市民の日常に混じって歩く感覚だ。
公園内やその周囲には、山形市郷土館、山形県立博物館、山形美術館、最上義光歴史館といった文化施設が集まっている。
時間があれば立ち寄る価値がある。
ちなみに、城跡VRで往時の山形城を体験できる企画もあるようだ。
今回は試していないが、次回の楽しみにとっておいた。
最上義光像|でかい。かっこいい。それだけでいい。

公園内で目を引くのが、最上義光の騎馬像だ。
出羽の関ヶ原と呼ばれる「長谷堂城の戦い」で、先陣を切って合戦に向かう雄姿を銅像にしたものだ。
とにかく迫力がある。
馬上で前に踏み出す姿に、見ているこちらまで少し引き締まる気がした。
写真に収めたくなるのは当然だ。歴史に詳しくなくても、これは純粋にかっこいい。
栄屋本店|冷しらーめんの元祖。一口で、ああそういうことかとなる。

山形に来たなら食べるべきものが、冷しらーめんだ。
栄屋本店は昭和7年創業の老舗。 山形名物「冷しらーめん」は、客からの「夏には冷たい蕎麦を食べるんだから、ラーメンも冷たいのが食べてみたい」という一言にヒントを得て、1952年に約1年の歳月をかけて完成した。 冷たいスープでも油が固まらないよう、丁寧に改良された一杯だ。
氷が浮かんだスープが運ばれてくる。見た目からして涼しい。
一口すする。すっきりしている。でも確かにコクと旨みがある。冷たくても薄くない。 むしろ、冷たいからこそ輪郭がはっきりしている感じがした。 いくらでも食べられるとはこういうことかと、食べながら思った。
大盛りのラーメンにも関わらず、れんげが止まらない。 気がつくとスープを飲み干していた。
思えば今回の旅で最も満足度の高い食事だったかもしれない。 近くに訪れた際はぜひ食べてみてほしい。

ジャズ喫茶OCTET|音の大きさと、コーヒーのうまさ。

山形にこれほど本格的な「ジャズ喫茶」があるとは知らなかった。
入るとジャズが流れている。結構な音量で。
心地よかった。音楽が環境の一部として部屋に満ちている感覚。
BGMではなく、ちゃんと音として存在している。
マスターが丁寧で、笑顔が素敵だ。
ジャズを聴きながらのコーヒーがうまい。
本格的なジャズを聴きながら優雅な時間を過ごすことは、日常から離れた贅沢を感じることができる。
カップルで来ても、一人で来ても似合う場所だと思った。
静かに過ごしたい午後にちょうどいい。
やまがた酒巡りChetto|コインを買って、山形の酒を飲み比べる。

霞城セントラルの1階にある試飲コーナーだ。 「Chetto(チェット)」とは山形の方言で「ちょっとだけ」という意味。 山形の地酒やワインをちょっとずつ気軽に楽しんでほしいという思いが込められた名前だ。
システムはシンプル。コインを購入して、1杯ずつ好きなお酒を選ぶスタイル。 日本酒30種、ワイン12種が常時揃っている。3枚500円、6枚1,000円だ。
壁いっぱいに並ぶお酒を眺めながら、何を飲もうか考える時間がすでに楽しい。
同施設の霞城セントラル内には映画館や科学館もあるため、 カップルや家族で来ても飽きないと思う。

三百坊|古民家と庭園と、絶品米沢牛そば。

山形市街から少し離れた、西蔵王方面にある蕎麦屋だ。
この建物は大江町勝生から移築された古民家で、店の前にある梅の古木は樹齢430年以上とされる。 入り口から雰囲気が違う。旅行に来た、という感覚がある。 敷地は3,000坪の庭園を有し、春は梅の花と桜、夏は新緑と紫陽花、秋は紅葉と、四季折々の表情を見せる場所だ。

今回いただいたのは米沢牛そば。これが絶品だった。 蕎麦の香りと米沢牛のうまみが合わさって、食事というより体験に近かった。値段は少し張るが、それだけの価値がある。

待っている間、庭を眺めながらぼーっとしていた。 それがこの店の正しい楽しみ方だと思う。
時間があれば、また歩きたい場所
今回は行けなかったが、これまで訪れた中でおすすめの山形のスポットを紹介していく。
百目鬼温泉
山形市内にある日帰り温泉。地元民に長く愛される施設で、観光地感が薄くていい。 風呂上がりのコーヒー牛乳は格別だ。
私は以前冬の時期に訪れたが、雪を眺めながら浸かる露天風呂は格別だった。

蔵王温泉
山形を代表する温泉地。泉質が強く、硫黄の香りが本格的だ。
日帰りでも十分楽しめる。 旅館だけではなく、共同浴場も充実しており、湯めぐりに最適だ。
山形駅からバスで1時間ほどでアクセス可能なので車がなくてもおすすめだ。
文翔館
大正時代に建てられた旧山形県庁。国の重要文化財で、無料で見学できる。 石造りの建物が美しい。
実はここるろうに剣心の映画のロケ地にもなっている。 外観とは雰囲気が一変する内庭はヨーロッパの美しい街並みを彷彿とさせる。 芸術的で歴史ある建物に興味がある方は必見のスポットだ。

山寺(立石寺)
松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ場所。1,000段以上の石段があるが、登った先の景色は別格だ。
階段は本当にしんどいが、だからこそ、普段東京で生活していると気にも留めない、草木や自然を深く感じることができる。 自然バンザイ。
まとめ|山形は「余白」がある街だ。
今回は山形市内を中心におすすめのスポットを紹介した。 他にも水の町屋 七日町御殿堰や紅の蔵など、市内には魅力的なスポットが多数存在する。 また次の機会に訪れてみたいと思う。
山形は、予定や考えを詰め込もうとしなくていい街だと思った。
霞城公園を歩いて、冷しらーめんを食べて、ジャズ喫茶でコーヒーを飲んで、酒を飲み比べて、古民家の蕎麦屋で時間を忘れる。
それだけで十分な一日になる。
もしかしたら、観光地を全部回ることより、気に入った場所でゆっくりする時間の方が、旅として豊かなのかもしれない。
山形はそう感じさせてくれる街だ。 上野からの新幹線でぜひ。


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