金町散歩|ディープな駅前を抜けると、そこは東京最大の水郷だった

散歩コース・街歩き

どうもこんにちは。お散歩する主夫です。

高校生の頃、金町の居酒屋でバイトしていた。
バイト終わりに駅前で電車を待っていると、日本酒のワンカップを片手にしたお爺さんに絡まれた。
「俺はジャッキー・チェンだ」などと話していた気がする。
この街はなにか特別なディープさがある街だなという印象が残った。

それ以来、金町という街がずっと気になっていた。

今回はそんな金町を、駅から水元公園まで歩いてきた。
写真多めでお届けする。

金町散歩のルート

今回歩いたルートはこちら。
JR金町駅北口 → 住宅街を直進(徒歩約30分)→ 松浦の鐘 → 金魚展示場 → 水辺の里 → はなしょうぶ園 → 水元大橋 → メタセコイアの森

所要時間は半日。
公園内だけで2〜3時間は歩ける。

飲食店は公園内にほとんどないので、駅周辺か途中のコンビニ・スーパーで飲み物や軽食を調達しておくといい。

ちなみにバスで行く方法もある。
金町駅南口から京成バス「戸ヶ崎操車場行き」に乗って「水元公園」バス停で降りれば徒歩7分ほど。
土日祝日は公園沿いを走る循環バス「ファミリーシャトル」もある。
ただ、個人的には駅から歩くのをおすすめしたい。
住宅街を抜けて公園が見えた瞬間の「景色が変わる感覚」は徒歩でしか味わえない。

金町駅北口から、まっすぐ歩く

JR金町駅の北口を出て、まっすぐ歩く。それだけでいい。
駅前にはチェーン店や個人経営の飲み屋が並んでいて、あの頃と変わらないディープな空気が漂っている。

そこから住宅街に入る。
特に見どころがあるわけではないが、歩くごとに街の音が静かになっていくのがわかる。車の量が減り、鳥の声が増える。
30分ほど歩くと、景色が一変する。

水元さくら堤 ― 4kmの桜のトンネル

住宅街を抜けた先に、突然桜並木が現れる。
これが「水元さくら堤」だ。

水元公園沿いの道路に約4km続く桜並木で、満開の時期にはトンネルのようになる。
駅前のディープさとのギャップがすごい。同じ街とは思えない。

金町はディープと平和が隣り合わせで存在する街だと思う。
駅前でワンカップのお爺さんに絡まれた高校生が、三十路に差し掛かった今、30分歩くだけで桜のトンネルに立てる。
この落差が金町の面白さだ。

松浦の鐘から公園に入る

公園の入口付近に、ひっそりと「松浦の鐘」がある。

江戸時代、このあたりの領主だった松浦河内守信定が龍蔵寺という寺に奉納した梵鐘だ。戦時中、全国の寺の鐘が金属供出で持っていかれた中、この鐘だけが唯一免れたという。今は葛飾区の指定有形文化財になっている。

鐘には梵字が刻まれていて、阿弥陀如来など4つの如来を意味しているらしい。こういう小さな歴史が散歩中にふらっと見つかるのが面白い。

ここから水元公園に足を踏み入れる。

水元公園を歩く

水元公園は、とにかく広い。
面積約82ヘクタール、東京23区で最大の公園だ。

中心には「小合溜(こあいだめ)」という江戸時代に農業用水として整備された遊水池があり、そこから引いた水路が園内を走っている。
都内で唯一の「水郷」の景観を持つ公園と言われている理由がよくわかる。
歩いていると、ここが東京だということを忘れる。
今回は松浦の鐘から入って、以下のルートで歩いた。

金魚展示場 ― 日本の夏のエモさがここにある

公園に入ってすぐのところにある金魚展示場。
もともと水産試験場があった場所で、今は無料で金魚を見ることができる。

派手な観光スポットではない。
でも、水槽の中をゆらゆら泳ぐ金魚を眺めていると、日本の夏の空気感がじわっと漂ってくる。縁日でもないのに縁日みたいな気持ちになる場所だ。


水辺のさと ― ラピュタがあった

個人的に一番テンションが上がったのがここ。
自然保護のために手を加えすぎていないエリアで、石橋に草や蔦が絡まっている。

角度によっては完全にラピュタの世界だ。天空の城は金町にあった。




水辺の里は散歩道として整備されているので歩きにくいことはない。
ただ、足元の自然に目を向けながらゆっくり進んでほしい。
急いで通り過ぎるにはもったいない場所だ。

はなしょうぶ園

見頃は6月。
約100品種14,000株の花菖蒲が植えられていて、毎年「葛飾菖蒲まつり」も開催される。

今回はまだ時期が早くて花は咲いていなかったが、園内の広さと雰囲気は十分伝わった。6月にまた来る理由ができた。
【要加筆:はなしょうぶ園の写真があれば挿入】

水元大橋を渡る

公園の中央にかかる水元大橋。
ここから見る小合溜の景色が開放的で気持ちいい。
対岸にも充実した時間を過ごしている人たち。

メタセコイアの森 ― 圧巻

水元公園の奥にあるメタセコイアの森。これは写真を見てもらった方が早い。



メタセコイアは「生きている化石」と呼ばれる樹木で、このエリアは1968年の明治百年記念事業の一環として整備された。

とにかくデカい。見上げると首が痛くなるくらいデカい。

秋には紅葉して黄金色に染まるらしい。これも再訪の理由になる。
都内にこんな場所があるのかと、驚いた。

歩いて気づいたこと

水元公園を歩いていて意外だったのは、一人で来ている人が多いことだ。

家族連れやカップルはもちろんいるが、女性が一人でレジャーシートを敷いて花見をしていたり、ベンチで本を読んでいる人がいたり。

一人で来ても全然浮かない。
むしろ一人散歩に最適な公園だと思う。

あと、鳥がめちゃくちゃ多い。
特にバードウォッチングをしようと思っていたわけではないが、適当に歩いているだけで勝手にバードウォッチングになる。
双眼鏡を持ったガチ勢も何人か見かけた。
公園の北西端には「かわせみの里」という施設もあって、運が良ければカワセミを見られるらしい。
今回は時間が足りず行けなかったが、次回は狙ってみたい。
【要加筆:鳥の写真があれば挿入】

今回行けなかったけど気になっている場所

水元公園の周辺には、今回のルートでは回れなかったスポットがまだある。
次回以降に歩きたい場所を残しておく。

しばられ地蔵(南蔵院)

松浦の鐘からすぐ近くにある寺院。
大岡越前の裁きで知られる「しばられ地蔵」が有名で、願掛けするときに地蔵を縄で縛り、願いが叶ったら縄を解く、というユニークな参拝方法がある。
盗難除け・厄除け・縁結びなど、あらゆる願いを聞いてくれるらしい。
金町散歩の定番スポットなので、次は絶対に寄る。

葛西神社

金町駅から東へ徒歩10分ほどの場所にある、平安時代末期(1185年)創建の古社。
江戸祭囃子発祥の地として知られていて、9月の大祭では奉納演奏が行われる。
江戸川の土手のすぐ近くにあり、境内は鬱蒼とした森のような雰囲気らしい。

今回は北口からまっすぐ公園に向かったので通らなかったが、別ルートで歩くときに立ち寄りたい。

金町散歩のまとめ

今回歩いたルート
JR金町駅北口 → 住宅街を直進(徒歩30分)→ 松浦の鐘 → 金魚展示場 → 水辺の里 → はなしょうぶ園 → 水元大橋 → メタセコイアの森
所要時間
半日(駅から公園まで片道30分+公園内2〜3時間)
アクセス

徒歩: JR金町駅北口から水元公園(松浦の鐘入口)まで約30分
バス: 金町駅南口から京成バス「戸ヶ崎操車場行き」→「水元公園」下車 徒歩7分
循環バス: 土日祝日のみ「ファミリーシャトル」が公園沿いを運行(3月〜11月)

飲食
公園内の売店は数が限られる。駅周辺か途中のコンビニ・スーパーで調達推奨。金町駅南口周辺には飲食店が多いので、散歩後に立ち寄るのもあり。
おすすめの季節

春(3〜4月): 水元さくら堤の桜が圧巻
6月: はなしょうぶ園が見頃。葛飾菖蒲まつりも開催
秋: メタセコイアの紅葉

持ち物

飲み物(園内の自販機は場所が限られる)
歩きやすい靴(園内は広く、地面が土の場所もある)
カメラ(エモい写真スポットが多い)

金町は、ディープな駅前を抜けた先に東京とは思えない水郷がある街だった。

一人で来ても浮かないし、歩くだけでバードウォッチングになるし、ラピュタもある。
散歩好きなら一度は歩いてみてほしい。

次は、しばられ地蔵と葛西神社を回る別ルートで歩いてみようと思う。

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