どうもこんにちは。お散歩する主夫です。
「なんかADHDっぽいよね」と友人に言われたことはないだろうか。あるいは自分でなんとなく、そう感じていることはないだろうか。
私はある。
そして実際に診断された。
今回の記事では、ADHD・ASDという特性を持つ私が実際に購入・使用しているガジェットと、今後購入予定のアイテムを紹介する。
それぞれがどんな問題をどう解決したか、正直に書いていく。
そもそもADHDとは
ADHDとは「注意欠如・多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)」のことで、発達障害のひとつだ。
生まれつき脳の性質や働き方の違いによって生じるものとされている。
主な特性は大きく3つに分かれる。
不注意
集中が続かない、気が散りやすい、忘れ物やなくし物が多い、物事を順序立てて進めることが苦手、といった状態が現れる。
多動性
じっとしていられない、落ち着かず手足を動かす、しゃべり続けてしまう、といった傾向がみられる。
衝動性
相手の話を遮って話し始める、順番待ちや我慢が苦手、考える前に行動してしまう、といった形で表れる。
「だらしない人」や「やる気がない人」と混同されやすいが、気合いや根性でどうにかなるものではない。脳の神経伝達物質の働き方の違いによるものだ。
そもそもASDとは
ASDとは「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)」のことで、こちらも発達障害のひとつだ。
主な特性はこうだ。
コミュニケーションの難しさ
相手の気持ちや意図を読み取ることが苦手、言葉通りに受け取りすぎる、会話を広げることが難しい、といった傾向がある。
強いこだわり・ルーティンへの執着
計画通りに物事が進まないと強い不安を感じる。想定外の出来事への対応が苦手で、自分のルールを崩されるとストレスになりやすい。
感覚過敏・感覚鈍麻
音・光・触覚などに対して過剰に反応する(または鈍感な)場合がある。職場の雑音が耐えられないほど強く聞こえる、特定の素材の衣服が不快で着られない、といった形で現れることが多い。
「空気が読めない人」と誤解されやすいが、実際は周囲を観察しすぎて疲弊しているケースも少なくない。
なお、ADHDとASDは併存することも珍しくなく、発達障害のある成人838名のうち、ADHDとASDの併存は26.8%(225例)という報告もある(※1)。私自身もその一人だ。
※1:令和元年度厚生労働科学研究費補助金 障害者対策総合研究事業より
実は私も診断されている
ADHD・ASDの診断が出たのは、適応障害の治療中のことだった。
6社目の会社で適応障害になり、通院を始めて8ヶ月目、医師が変わったタイミングで「ADHDかもしれない」と言われ、検査を受けた結果だ。
診断を受けた瞬間、「だよね。よっしゃあ対策するぞ。」となった。
長年「なんで自分だけうまくいかないんだ」と思い続けてきたことに、ようやく名前がついた気がした。
詳しい話はnoteに書いている。
→【note】20代で6社やめているけど結婚生活は順調な男(笑)
診断後に気づいたのは、「適切なセルフケアで、できないことをできるに変えられる」ということだ。
完璧に治す必要はない。自分の特性を理解して、道具を使えばいい。
三種の神器①|ノイズキャンセリングイヤホン|Anker Soundcore P31i
どんな問題があったか
ADHDは不注意の特性から気が散りやすく、ASDでは音や光に対して過剰に反応する傾向がある。
私の場合、街の雑音や人の話し声がどんどん頭に入ってきて、集中しようとしても邪魔をされていた。
これまで2,000〜3,000円程度の安いイヤホンしか使ってこなかった。
ADHDの特性上すぐになくすから、高いものを買う気になれなかった。
ノイズキャンセリングという機能を知った
「ノイズキャンセリング」という機能を知った。
外の雑音を遮断してくれる機能だ。
ADHDの過集中は最高の武器だ。
しかし、発動させるためには「集中できる環境」が必要だ。
雑音が入ってこなければ、自分の世界に入り込める。そう思って試してみた。
予想は的中した。
使ってみた変化
イヤホンをつけた瞬間、不要な音が消えた。
目の前のことだけが残る。
過集中に入れる環境を、自分でコントロールして作れるようになった。
それだけじゃない。
雑音がなくなったことで、作業中・移動中の精神的な消耗が大きく減った。
疲れにくくなった。
そして何より嬉しかったのが、子どもの頃に音楽を聴いていたときのあの感覚が戻ってきたことだ。
音楽が楽しかった。その感覚をずっと忘れていた。
約5,000円で自分の世界が変わった。
こんなにコスパのいい自己投資はないと思っている。
商品情報
Anker Soundcore P31i


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 約5,000円 |
| Bluetooth | 6.1 |
| ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング搭載 |
| 再生時間 | 最大50時間 |
| 接続 | マルチポイント対応 |
三種の神器②|スマートウォッチ|GARMIN vivoactive 5
どんな問題があったか
ADHDでは計画性に欠け、時間管理が苦手で遅刻しがちな傾向がある。
私の場合、過集中の最中は時間の感覚が完全になくなる。
気づいたら約束の時間を過ぎていた、タスクを丸ごと忘れていた、なんてことが何度もあった。
サラリーマン時代も遅刻をして、謝罪がすごく上達した。
スマートウォッチで解決した
スマートウォッチはリマインダーを簡単に設定できる。
そしてそれが腕に直接振動で伝わる。
いくら没頭していても、手首に振動がきたらさすがにわかる。
だから動ける。これが想像以上に効果的だった。
なぜGARMINを選んだか
価格コムで調べていてGARMIN vivoactive 5に行き着いた。
これまでデザインが気になってスマートウォッチを敬遠してきたが、ADHD・ASDと診断された身。
生きやすくするためなら背に腹は変えられない。
勇気を出してポチった。
届いて2週間、全く後悔はない。むしろメリットが多すぎた。
スマートウォッチは多くの機種がリマインダー機能に対応している。
Apple Watchなど有名どころはもちろんだ。
ではなぜGARMINか。
バッテリー持ち・ヘルスケア機能・GPSの精度など、GARMINならではの強みがある。
この詳細は別記事で紹介する予定だ。
商品情報
GARMIN vivoactive 5


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バッテリー | 最大11日間 |
| GPS | 搭載 |
| 健康管理 | 心拍・睡眠・ストレス測定 |
| Suica | 対応 |
| 防水 | 5ATM |
三種の神器③|サングラス(カラーレンズ)|これから買う
どんな問題があったか
ASDでは感覚過敏から、音や光に対して非常に敏感で、普通の人では気にならない刺激に過剰に反応する傾向がある。
私の場合、街中の看板・LEDの照明・日差しの照り返しが、じわじわとストレスになる。
あとまじで外が眩しい。昼間が無理な私の先祖はきっと吸血鬼だ。
さらに人ごみも得意ではない。
視界に入る情報量が多すぎて、必要以上に気を張って疲れてしまう。
でも大丈夫だ。
原因がわかれば対策ができる。視界に入って疲れるものは、できるだけぼかせばいい。
なぜカラーレンズか
真っ黒なサングラスは視界が暗くなりすぎるので避けたい。できるだけ薄く、遮光性とデザイン性を両立したカラーレンズを選びたいと思っている。
光過敏がある人のサングラス選びで押さえておきたいポイントは3つだ。
① レンズの濃度は25〜35%が常用しやすい
濃すぎると室内や夜間に不便だ。
1日中かけていたいなら25〜35%程度がちょうどいい。
晴れた屋外では50%程度あると快適だ。
② 偏光レンズで地面・建物からの照り返しを抑える
アスファルトや建物に囲まれた場所が苦手な人に特に効果がある。
コントラストが上がり、景色がスッキリ見えるようになる。
③ カラーは自分の視界の心地よさで選ぶ
ブラウンは落ち着いた色合い、グレーは単色化して情報量が減る印象だ。必ずテストして自分に合う色を確かめてほしい。
候補
JINSのカラーレンズ
カラーバリエーションが豊富で価格も手頃だ。通常の眼鏡フレームにカラーレンズを入れる形なので、デザインの選択肢が広い。まずは濃度25%のライトカラーから試す予定だ。
他にもいくつか候補を検討中だ。
購入後に別記事でしっかりレビューする。
まとめ|ADHD・ASDは適切なセルフケアで才能に変わる
あなたが疲れやすいのは、エネルギーを垂れ流しているからかもしれない
少し立ち止まって考えてほしいことがある。
「最近なんか疲れやすいな」「体力がないな」と感じていないだろうか。
もしかしたらそれは、体力の問題ではないかもしれない。
ADHD・ASDの傾向がある人は、普通に生活しているだけで人より多くのエネルギーを使っている可能性がある。あくまで可能性の話だが。
音に敏感な人は、街中を歩くだけで絶え間なく入ってくる雑音を処理し続けている。
光に敏感な人は、照明や日差しに無意識に対処し続けている。
人ごみが苦手な人は、視界に入る情報を常にフィルタリングし続けている。
これは自覚がなくても起きていることだ。
気づかないうちにエネルギーを垂れ流し、夜になると理由もなく疲弊している。
そういうことが積み重なって「なんか体力がない」という感覚になる。
ノイズキャンセリングイヤホンをつけた日、私は散歩に出た。
いつもと同じルートを同じ距離歩いたのに、帰ってきたときの疲労感が明らかに違った。
雑音を処理し続けることに、これほどのエネルギーを使っていたのかと初めて気づいた。
対策をしないことが、唯一の問題だ
疲れやすいこと、ケアレスミスや遅刻が多いこと、人と同じではないこと。
それは自分を知って、適切な対策を施せば、全く問題がない。
問題は対策をしないことにある。
「みんなと同じようにできないのは自分がダメだから」と思い込んで、対策を取らないまま消耗し続けること。それが一番もったいない。
道具を使っていい。環境を変えていい。自分のペースで動いていい。
それは甘えでも逃げでもない。骨折した足にギプスをするのと同じことだ。
「甘え」と言われても、全く気にしなくていい
時に「甘え」と感じて自分を責めてしまうことがあるかもしれない。
実際に叱責されることもあるだろう。
しかし、全く気にしなくていい。
そもそも、社会に出たら甘えたもんがちだ。
偉そうなことを言う人も、実はどこかで甘えて育っている。
みんな見栄や、自分にとって都合の悪いことは隠している。
あなたの人生だけがハードモードなわけではない。
そもそも同じ人間なんていない。
人は助け合って生きるものだ。誰かに頼ること、道具に頼ること、環境を整えること。
それを「甘え」と呼ぶなら、人間の歴史そのものが甘えだ。
眼鏡をかけることを甘えとは言わない。
補聴器をつけることを甘えとは言わない。
なぜノイズキャンセリングイヤホンをつけることや、スマートウォッチでリマインダーを設定することが甘えになるのか。
セルフケアは、あなたらしいパフォーマンスを引き出すための投資だ
「甘えや他の人と比べてこの問題に背を向ける」より、「適切なセルフケアをしてエネルギーの無駄遣いを避ける」方が、よほど賢い選択だ。
自分を知ること。特性を理解すること。それに合った道具や環境を整えること。
これをやった人間と、やらないまま消耗し続けた人間では、10年後に大きな差がつく。
私はガジェット3つに合計数万円を使った。
それで毎日の疲労が減り、集中できる時間が増え、散歩がより楽しくなった。
これ以上コスパのいい自己投資はないと思っている。
あなたにとっての「三種の神器」が何かはわからない。
でも、自分の特性を知って、それに合った道具を探すこと自体が、すでに一歩前に進んでいる証拠だ。
きっとあなたは天才だ。
エネルギーを垂れ流さず、その才能を解き放ってくれ。

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